箱庭生活

自分の半径3メートル以内のできごと

3DSと3DS LLのスタートボタンの位置が生んだ悲劇

今日は相方も仕事が休みということで、日中はひたすらゲームをしていた。

もともと相方が3DS LLゼルダ仕様)、私が普通の3DSを持っていたのだが、どうしても大きな画面でゲームがしたい!という私のわがままを汲んでくれた相方が一時期3DS LLを貸してくれていたのをキッカケに、なかなか返す機会がなくここまできていた。

今日はたまたま二人同時にDSソフトのゲームをすることになったのだが、まだまだ大画面でプレイしたい私は相方の3DS LLを返すことなくゲームを強行。相方が折れる形で、私の小さな3DSの画面でぶつくさ文句を言いながらゲームを始めた。ごめん、でもありがとう。

相方はファイアーエンブレムというゲームをしていた。このゲーム、簡単に言うと、ストーリー性のある頭脳派戦闘ゲーム。陣取りゲームと言った方がいいのか?Yahoo!知恵袋での説明の言葉を借りると、

 マス目があるマップにユニットを何人か配置して敵全滅か、ボス撃破の勝利条件を満たすために戦います。

 こんな感じ。で、最初に難易度を選べるのだが、相方♂は難しいモードでプレイしていた。敵は強いし、味方が死んだらもう二度と生き返らないしで、1つのステージをクリアするにも、何度もリセットしては最初からやり直し、を繰り返す。私はストーリーを楽しむことを重視していたため、前に同じゲームをプレイした時は最も易しいモードを選んでいた。敵は弱いし、味方が死んでも次のステージでは何事もなかったかのように生き返っている。そのため、相方の楽しみ方はまるで自分の首を絞めているようにしか見えなかった。

とはいえ、うんうん唸りながら懸命に最善の手を考えながらプレイする様子は、見ていて応援したくなった。隣で大画面でブレイブリーデフォルトを進めている間も、相方は味方が死んだときの悲しげなメロディーを流してはリセットを繰り返し、少しずつ着実に素晴らしい戦略を構築していた。

そして、順調に敵を倒し、いよいよ最終決戦!ボスは目の前!となった時、悲劇は起きた。

スタートボタンを押そうと手を伸ばした先に、電源ボタンがあったのだ。

消える画面。

消えデータ。

もちろん、セーブはしていない。

相方の、ふぁええあああああああ~~~という情けない声を聞き、私もその悲劇に気が付いた。漫画のように、がっくりとうなだれた彼の手の中には、3DSが仕事を終えた跡が……彼が残してきた素晴らしい戦績は、今この瞬間にないものとされた。

なぜ、この悲劇は起きたか。それは、ボタンの配置の違いに問題があった。

もともと相方が持っていた3DS LLのスタートボタンは、右手の、ちょうど親指が当たる部分にある。電源ボタンは下の、ちょっとわかりずらいところだ。だが、普通の3DSのスタートボタンは、真ん中のちょっと下の方。では、電源ボタンはどこにあるかというと、右手の、ちょうど親指が当たる部分――そう、3DS LLのスタートボタンとちょうど同じ位置にある。

その事実に気付いたとき、私の心の中は罪悪感でいっぱいになった。なぜなら、私が大画面でプレイしたいからと彼の3DS LLでのプレイを強行したがために、相方は慣れない3DSで操作を誤ったのだ。私が謙虚な心で彼に3DS LLを引き渡していたならば、この悲劇は起きなかった。悲しみに暮れる彼の隣で、私は違う意味で悲しみに暮れていた。励まそうと反射的に彼の肩をポンポン叩いたのだが、直後に、私に彼を励ます資格が果たしてあるだろうか、と自問自答を繰り返した。

幸い、相方は私には全く怒っていなかった。かつて同じ悲劇をドラクエでやっていたこともあり、「慣れている」と一蹴した。この一件があり、さすがに今日は3DS LLを返そうと思ったのだが、そう申し出る間もなく、彼は「今日はお前の3DS、家に持ってくね」と、私のちっさい3DSを持っていった。なんというか、優しい男である。

相方の3DS LLでゲームをしながら、今も相方の家で再び悲劇が繰り返されていないことを祈るばかりだ。