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箱庭生活

自分の半径3メートル以内のできごと

部長がポケモンGOでウパーをゲットした

日常

「お前の好きそうな奴を捕まえたぞ」

今日、休憩が終わって仕事場に戻ろうとした私を部長が呼び止めた。手にはスマホ。私にはスマホの画面が向けられていた。部長の言う「お前の好きそうな奴」ってなんだろうと、若干不信がりながらも画面をのぞくと、そこにはポケモンのウパ―がいた。

部長はポケモンGOにはまっている。というか、相性が良すぎて配信開始からずーっと続けている。沖縄の二大マラソンに毎年欠かさずフルで出場するくらいの人なので、ジョギングがてらポケモンGOというのが毎日の日課のようだ。

私もポケモンGOの配信開始から最初の1か月ほどは例に漏れず、その辺のポケストップを求めてさ迷い歩く、よくいる怪しげなポケモントレーナーをやっていた。ポケモンGO全盛期の頃、意味もなく海中道路や勝連城跡をうろうろしていたのはきっと私です。ドライブのついでに行ってました。初めてピカチュウを捕まえた時の興奮ったらない。

なんなら最初のうちは会社の中でも一番か二番目に強いポケモンを揃えている自信があった。それほどはまっていたのだが、だんだんと飽きてきて、今や私のスマホポケモンGOの姿はない。ほかの同僚も私と同じようなものだったのだが、唯一私の直属の上司2名がずっとやり続けている。40歳目前と60歳超のおっさんだ。今でも仕事の合間にふとポケモンの話題で盛り上がっている。なんというか、平和である。

それで、最近配信開始された新ポケモンであるウパーを部長は早速捕まえたらしく、きっと誰かに見せたかったのだろう。そして、どうせならウパーが好きそうな奴に一番に見せたい。そんな思いだったのだろう。

 

そこで部長は、迷わず私を選んだ。

 

私は確かにウパーが好きだ。私の好きなポケモンランキングでも間違いなく上位に入る。部長の推理は決して間違ってはいなかった。だけど、腑に落ちない点がある。なぜ、部長は私がウパーを好きだろうと思ったのか。

直接聞くわけにもいかず、私よりも私のことを知っている(ような気がする)相方さんに聞いてみた。

即答だった。

 

「顔が似てるからだよ」

 

ウパーの顔を知らない人は、どうかGoogle様で画像検索をしてほしい。あいつ、けっこうなアホ面だ。よく言えば、愛嬌があるとでもいうのか。とにかく、何も考えてなさそうな顔をしている。進化したあとのヌオーもあんな顔だ。成長しても頭は成長していない、そんな顔をしている。こんな奴に似ているのかと思うと、なんだか自分の顔が残念に思えてくる。

私は、そんな自分の中の落胆とうまく折り合いをつけるために、言い訳を考えた。そういえば部長は、私がウーパールーパーを飼っていることを知っている。だから、ウーパールーパーをモデルとしているウパーを好きだと思ったのだろう。うん、きっとそうだ。そうに違いない。私はペットであるウーパールーパーを溺愛している。そんなウーパールーパーの親戚的な位置にいるウパーももちろん好きだ。さすが部長、部下のことをよく知っている!

 

部長の真意はわかりません。